活動日記

AudioStockの審査が通る基準・落ちる理由を振り返る

2019年5月4日

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AudioStock(オーディオストック)の審査基準とは

AudioStockに登録してから2ヶ月が経ちました。
BGM・効果音・歌モノ合わせて50曲です。

どんな審査基準があるのか私なりに考察しました。

私の場合はこの2点で審査につまずいてしまいました。

1.ご登録作品調整のお願い

ここを直してくださいという内容のメールが送られてきます。

登録してから初めて申請した曲は歌モノでした。
この歌モノはAudioStockに登録しようとしてレコーディングしたものではなく、単純に仮歌として録った歌で審査に申し込みました。

今までの活動が歌モノメインだったため、BGMよりも作りためていた曲から試しに登録してみようと至った訳です。

「作品調整のお願い」ならば、その箇所を修正する事で審査に通ります。

ノイズの混入

ボーカル部分でノイズが混入していたことが原因でした。
リップノイズと言われる口から発するノイズですね。
唇の音、歯の当たる音などがあります。

次にポップノイズと言われる息の当たる音ですね。
録音時はもちろんポップガードもしていましたので、こちらは問題ありませんでした。

録音はコンデンサーマイクでおこなっていますので、とても小さな音まで入り込んでしまいます。

ノイズ除去をせずに審査に申し込んでしまったこと、録音時のノイズに注意を払っていなかったことが原因です。

アコースティックギターをコンデンサーマイクで録音する場合も、ピックの当たる音や椅子の軋む音などに気をつけなければいけません。

また、ケーブルで繋ぐエレキギター等の楽器もクリックノイズが混入していないか確認が必要ですね。

マイクを使って録音する場合

生楽器や歌を録音した後は、ホワイトノイズを処理しなくてはいけません。
音が鳴っている時は気になりませんが、ブレイク時や末尾などに「サー」という音が残っています。

マイクを使うなら必ずホワイトノイズを処理しましょう。

音圧の上げ過ぎによる音割れ

こちらはマイクを使っていなくても発生してしまうノイズの一つです。
単純に音を上げ過ぎて起こってしまいます。

音圧を上げる場合

プラグインを使いコンプレッサーで抑揚を抑え、リミッターで音圧を広げるのが一般的です。
マイク録音でも同様に処理しますが、その前にノーマライズしてからの方がプラグインの値が小さく済みます。

各パートの音割れがないか、最終ミックスでピークを超えていないかを確認しましょう。

このように審査に通らない原因として、おそらく殆どの方が同じような結果になられたと思います。

ノイズ混入の対処法

マイクを使わずにDAWの音源のみで完結するとノイズは起こりにくいです。
また数曲、数十曲登録していくうちに、ノイズが入らないマイク録音が自然と身につきます。
身につくというよりも、絶対に入らないように細心の注意を払っていくうちにそれが自然になると思います。

私も気をつけて録音していくうちに、審査は問題なく通るようになりました。
最初の3曲は戻されましたが、それ以来は順調です。

ノイズ除去はプラグインである程度解決できます。
AIで判別してくれるものもあって、作業効率を考えると買った方が良いかもしれませんね。

iZotopeは製品にランクがありますので、安いiZotope RX7 Elementsで試してアップグレードすることもできます。

Wavesは持ってると色々な場面で使いやすいです。

 

2.品質が基準を満たしていないためオーディオストックでの掲載を見送らせていただきます

これにはどうしていいのか分かりませんでした。
不採用理由がそうだったからです。

何をどうすれば通るのかの記載がありませんでしたので、この曲のレベルが低かったのかと愕然としました。

さらに補足事項として

業務用の音楽素材ライブラリを提供するという性質上、登録には一定の基準で審査を行っております。

とあるため、私の音楽的レベルがまだ基準に達していないんだなと思いました。

ですが他の曲に比べても、何がダメだったのかが分からない。
気を取り直して次々と申請し、登録されていくうちに、
「もう一度あげてみよう」
と開き直り再申請してみましたところ、見事審査通過。

音質が悪い

意図されていないチューニングのズレやリズムのズレなどは、審査に通らないのではないかと思います。
登録されている方の曲を視聴してみましても、音質は良いものばかりでした。
音質が悪いなと思う方は殆ど見られません。

タイトル・説明文・タグ

私はおそらくタイトルで審査落ちしました。

作品の新規登録画面に

購入者が作品を探す時の検索結果に関わりますので、各項目について正しく入力をお願いいたします。

2019年5月時点で登録数は13万点。
その中から自分の曲を聴いてもらうなんて、凄く大変なことなハズです。
1回も聴いてもらえないかもしれません。
むしろそれが普通なくらいだと思います。

タイトル・説明文・タグの記入にももちろん審査があって当然です。
楽曲と関係性のない言葉は使うべきではありません。
検索結果に表示されるためだけの文言は、他の方達へ公平ではないですよね。

使ってはいけないキーワードがある

当たり前と言われれば当たり前ですが、曲は別だと思っていました。
独特の世界観や世に向けて発することも、音楽ではある程度自由なものだと思います。

でも書いちゃいけない!
「こんな世界観の曲ですよ」をまーるく収めて書くことをお勧めします。

私は政治や宗教などに寄った言葉を使ったわけでもありません。
ただ単にその曲のイメージをちょっと誇張した程度なんですが、バッサリ切られました。

まとめ

AudioStockの審査は人の耳ではなく、専用のソフトやAI等でおこなっていると感じます。
オーディオスペクトラムのような視覚で判断し、引っかかった箇所を実際に視聴する。
そんな気がしてなりません。

プロもアマチュアも関係なく同じ土俵に立てるAudioStock。
すでにたくさん登録されている素晴らしい楽曲を聴きながら、感化・触発される楽しさ。

審査に落ちてからの「きっとこうなんだろう」を皆さん見つけているんだなと感じます。

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なる

音楽と映像と写真と料理とお酒をこよなく愛すフリーランスの作編曲家。 バンドやユニット等のアーティスト活動を経て、フリーランスのクリエイターへ転向。 人生についてあれこれ試行錯誤しております。 お仕事のご依頼はお問い合わせよりご連絡ください。

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