曲作りしていて、出来たはいいものの歌ってみたら高すぎた
なんて経験ありませんか??
Aメロとサビでメロディーの幅がありすぎて歌えない・・
サビで盛り上がりに欠けちゃう・・
作曲し始めた頃にぶつかる壁の一つだと思います。
そんな時には『SUS4(サスフォー)』で解決できるかもしれないお話です。
転調しちゃえばいい
作った曲のメロディー幅が大きすぎると、まず歌えません。
でもメロディーを変えたくない!
そんな時は転調しちゃうというズルがあります。
幅が大きすぎたら狭めればいいんです。
だいたいポップスの転調といえば、半音上がるか1音上がるのが一般的。
最後の大サビで上のキーへ転調、なんてのが多いです。
そういう場合は意外性だったり、急な転調でハッとさせて盛り上げる要素としての役割があります。
今回の場合は逆に幅を狭めたいので、下のキーへ転調させることになります。
ただし、半音下や1音下へ転調してしまうと盛り下げる要因になりかねません。
上下1音以外のキーへ、どこにでも転調できちゃう卑怯な裏技としてお考えください。
サスフォーを使えばどこにでも転調できる
転調しちゃえばいいと言いましたが、本来はそれなりに理由があってするものです。
『キーが高いから転調した』なんて言わないように、事前にそれなりの理由を考えておきましょう。
使い方はいたって簡単
『転調したいキーのドミナントモーションを使う』です。
ドミナントモーションについては簡単ですがこちらをどうぞ↓ 音楽って突き詰めると奥深いわりに、行き過ぎると響きが良ければOKじゃない? なんて言われることは、よくある話だと思うんです。 だから別に勉強しなくても良いわけで。 でも理論が分かるとでき ... 続きを見る
ドミナントモーションは感覚で解っていればOK
キーCのコード進行例
C | Am | Dm | G7 | C |
というよく使われるオーソドックスなコード進行があったとします。
Cから始まりG7で締めてCへ戻る、という流れです。
このG7のところに1つコードを加えます。
C | Am | Dm | Gsus4 G7 | C |
そう、サスフォーです。
Cから始まりGsus4 →G7で締めてCへ戻る。
このG7からCへ戻るのがドミナント・モーションですね。
ちなみにDm →(Gsus4)G7 → Cはセカンダリードミナントなんて読んだりします。
DmからG7へ移動するDmのことです。
CのキーでいえばDmの他に、FMaj7やBm7-5なんかもそうです。
キーCからEへ転調する例
C | Am | Dm | Bsus4 B7 | E |
Cから始まりEのドミナントBsus4 → B7で締めてEへ転調
B7はEのキーのドミナントモーションですね。
さらに2段階のサスフォー転調もできちゃいます。
溜めて溜めてもったいぶる感じになります。
C | Am | Dm | Gsus4 G7 | Bsus4 B7 | E |
キーCからEへ転調する例(ドミナント7を使わない)
C | Am | Dm | Bsus4 | E |
Cから始まりBsus4でそのまま締めずにEへ転調
この場合も転調したいドミナント・モーションを使いますがB7を抜いてもできちゃいます。
キーCからGへ転調する例
C | Am | FMaj7 | Dsus4 D7 | G |
Cから始まりFMaj7 → (Dsus4)D7で締めてGへ転調
D7の前にあるコードがDmだと違和感になりますので、他のセカンダリードミナントで代用しています。
キーCからAへ転調する例
C | Am | Dm | Esus4 E7 | A |
Cから始まりDm → (Esus4)E7で締めてAへ転調
転調ができると色々と便利
上記は一例で、他にも沢山の転調方法があります。
曲によってコード進行が違うので、転調する前にドミナント7で締めるようにしましょう。
サスフォーを使った転調の特徴
特定のキーだけではなく全てのキーへ転調できる
溜めが入るので間延びになる場合がある
ちょっと古い進行になりがち
ハッとする飽きさせない転調感は薄い
あくまで滑らかに転調しちゃいましょうのサスフォーです。
転調の仕方は様々ありますので色々試してみてください。