音楽って突き詰めると奥深いわりに、行き過ぎると響きが良ければOKじゃない?
なんて言われることは、よくある話だと思うんです。
だから別に勉強しなくても良いわけで。
でも理論が分かるとできることってもの凄く増えるので、勉強し始めちゃうわけなんですよね。
あれだけ理論なんていらないって思っていたのに、知ると楽しくなっていた自分がいたり。
めんどくさい生き物なんですけども。
長いこと音楽やっていて、理論を学び始めると『あー、これのことか』って感じることがいっぱいあります。
今回は『突き詰めない音楽理論』をテーマに書いてみたいと思います。
もくじ
コード進行
音楽をする上で避けては通れない『コード』。
このコードの進行に関わる流れとして、よく使われる法則があります。
その前に知っておきたい音楽的要素は3つ。
- 基本的なコード
- ダイアトニック・コード
- できたらディグリーネーム
ディグリーネームとダイアトニック・コードはこちら もくじディグリーネームディグリーネームとは数字で表記したものそもそもCのキーは何で白鍵だけなのかディグリーネームの使用例コード譜がなくても演奏できる曲の分析がしやすい王道コード- 4536カノン進行 ... 続きを見る
ディグリーネームとは?何ができるの?数字と音楽の関係性
簡単に目を通すだけでOKです。
興味がなければ飛ばしてください。
ドミナントモーションてなに?
コードが進行する上で、行きたくなる、もしくは戻りたくなるコードのことを言います。
キーC
CMaj7 | Dm7 | Em7 | FMaj7 | G7 | Am7 | Bm7-5 |
Ⅰ△7 | Ⅱm7 | Ⅲm7 | Ⅳ△7 | Ⅴ7 | Ⅵm7 | Ⅶm7-5 |
T | SD | T | SD | D | T | D |
キーAm「ナチュラル・マイナー」
Am7 | Bm7-5 | CMaj7 | Dm7 | Em7 | FMaj7 | G7 |
Ⅰm7 | Ⅱm7-5 | ♭Ⅲ△7 | Ⅳm7 | Ⅴm7 | ♭Ⅵ△7 | ♭Ⅶ7 |
T | SD | T | SD | D | SD・T | SD |
キーAm「ハーモニック・マイナー」
AmMaj7 | Bm7-5 | Caug7 | Dm7 | E7 | FMaj7 | G# dim |
Ⅰm△7 | Ⅱm7-5 | ♭Ⅲ△7+5 | Ⅳm7 | Ⅴ7 | ♭Ⅵ△7 | ♭Ⅶ dim |
T | SD | T | SD | D | SD・T | D |
キーAm「メロディック・マイナー」
AmMaj7 | Bm7-5 | Caug7 | D7 | E7 | F#m7-5 | G#m7-5 |
Ⅰm△7 | Ⅱm7-5 | ♭Ⅲ△7+5 | Ⅳ7 | Ⅴ7 | ♭Ⅵm7-5 | ♭Ⅶm7-5 |
T | SD | T | SD | D | SD・T | D |
『C』と『Am』は平行調であり、白鍵のみで弾けるキーです。
『ドレミファソラシド』と『ラシドラミファソラ』ですね。
ではなぜ『白鍵だけで弾ける』に着目するのか。
それは黒鍵が入ることでキーから外れていることが判りやすいためです。
ただし、Aマイナーのキーには『ハーモニック・マイナー』と『メロディック・マイナー』という元から黒鍵が入っているキーがあります。
まずは『C』と『Amのナチュラル・マイナー』から始めましょう。
『ドミソ』などのように鍵盤を一つ飛ばしで3つ(もしくは4つ)抑えて、適当に移動してみましょう。
それはキーがC上のコード進行だと言えます。
ドミナント・モーション
学校でやりました??
『起立・礼・着席』
コードで表すと『C G7 C』です。
G7(ラシレファ)が来たらC(ドミソ)に戻りたくなる。
これがドミナント・モーションです。
感覚的に戻りたいという気持ちになると思うんですが、いかがでしょう??
コードは『C F C』です。
FはG7ほど戻りたいとは思いませんが、次にCが来ると戻って来た感があります。
コードは『Am Em Am』です。
Amのキーなので暗い感じがしますね。
これも戻りたい感があるように感じます。
上記の表にある『T』『SD』『D』は
T (トニック)→安定感のある響きのコード
SD(サブドミナント) → やや安定感のある響きのコード
D (ドミナント)→ 不安定な響きのコード
トニックは安定するコードなのでトニック間での移動はOKです。
サブドミナントはちょっと不安定になるので、他のコードに移動したくなります。
もしもサブドミナントで終わろうとしたら不安が付き纏います。
そしてドミナントはトニックに行きたがります。
とても不安なんでしょうね。
これらの性質を利用してコードを進行することで、流れを作ることができます。
もしも起立・礼・着席にバリエーションがあったら
難しい話はしません。
まずは聴いて感覚的に覚えることから始めていけばいいと思います。
無理に理論を学ぶと嫌になりますからね(笑)
C△7 Dm7-5 C△7
戻った感じがしませんか??
A♭の黒鍵が1つ入っています。
C△7 Bm7-5 C△7
ちょっと暗い感じに聞こえますね。
白鍵のみです。
Am Dm Am
Aマイナーキーの白鍵のみです。
Am7 Bm7-5 Am7
ちょっと大人の洒落た感じになりましたね。
白鍵のみです。
Am7 E7 Am7
ハーモニック・マイナーです。
A♭の黒鍵が一つ入っています。
Am7 Fm7-5 Am7
なんだか濁って聴こえますね。
A♭とE♭の黒鍵が2つ入っています。
Am7 Gm7-5 Am7
こちらもなんだか濁った感じに聴こえますね。
B♭とD♭の黒鍵が2つ入っています。
聴きなれることから始めてみよう
音楽は偏らずに色々聴くことをお勧めします。
ただ聴くだけでいいんです。
それがいつの間にか自分の音感として残ってくれます。
曲が作れないとか、コード進行がわからないとか
そんなの分からなくても作れたりするんです。
聴いてて良い進行だなって感じたら、コード調べて並べてみましょう。
その積み重ねだと思います。
童謡のメロディにコードを付けてみると面白いですよ。