音楽理論

曲が作れない理由を考える③〜曲は作るに至るまでの過程が大事〜

2019年6月10日

こんにちわ。なるです。

DTMで頑張って曲作りに励んでいる方、またはこれから曲作りをしたいけどどうやって作るのか分からない人。
曲を作り始めてから20年程になる私の経験を含め『曲の作り方』を解説していきたいと思います。

この記事では実際に曲として出来上がる前の『どんな曲を作るのか工程をしっかり考えよう』をテーマに書いていきたいと思います。

DTMは曲が簡単に作れる道具じゃない

朝起きて、今日も曲作り頑張るぞ!
って意気込んだ割に何にもできなくて夜になっちゃう

なんて経験ないですか?
それでも作れちゃう人もいるんですけどね。
いずれ枯渇しちゃうんじゃないかな、羨ましい才能です。

初回に『ゼロからイチを生み出す』を書きました。

もっと突き詰めて曲を作るにはどうしたらいいのかを考えていきます。

なぜ曲を作るのか

そもそも何のために曲を作るのでしょうか。

自分で歌うため?
コンペに出すため?
曲を誰かに提供するため?
ネットで配信するため?

他にも色々な使い方がありますよね。

DTMに向かう前に、前もって考えておかなきゃいけないことってたくさんあるんです。

オリジナルの曲がある理由

ライブをしたりCD作ったりして活動しているアーティストさんいますよね。
オリジナル曲があって、弾き語りやバンドだったり様々ですが、みなさん自分たちを表現しようとしています。

オリジナル曲のないバンドは『コピーバンド』です。
弾き語りなら『カヴァー』とも言いますね。

オリジナル曲を披露されている方達は、自分たちの『メロディや歌詞』があります。
既存曲のカヴァーのみでライブされている方は、『曲を作れない人』なのではないでしょうか。

そこには『伝えたい事がある』と『誰かに聞いてもらいたい』という違いがあると思います。

あなたは『伝えたい事』をもっていますか?

オリジナルを歌っている人にとっては『オリジナルはやらないんですか?』
オリジナルがない人にとっては『どうやって作ってるんですか?』

なんて声がよく聞こえてきます。

そう、オリジナル曲を披露している人は『伝えたい事』があるんです。

伝えたい事がある人は『アーティスト』であり、
伝えたい事がない人は『シンガー』だと私は認識しています。

伝えたい事とは

伝えたい事がないと曲が作れないのか。と言いたいですよね。
それも踏まえて考えていきたいと思います。

伝えたい事というのは何を指すのでしょうか。

アーティストの曲を聴いていると、方向性があります。
分かりやすいのは、やはり歌詞ですよね。

恋愛を歌う
家族の大切さを歌う
友達との絆を歌う
世の中の矛盾を歌う
独特な世界観のあるファンタジーを歌う

他にもたくさんありますが、大きくジャンルわけをするならこんな感じじゃないでしょうか。

歌詞は何が言いたいのかハッキリ書く必要はなく、言葉を濁したり比喩したりする事で聴き手に想像させるのも一つの手法であります。
『君』という歌詞に対して聴き手にとっては『彼女』『彼氏』『友達』『ネコ』または『花』かもしれません。

話がずれましたが、『伝えたい事』とは言葉で表す事ができると思います。
その言葉が歌詞になり得るはずです。

では曲の方はどうすればできるのか。

伝えたい事の一部分を具体的にフィクションする

先ほどの『伝えたい事は歌詞になる』としましたが、『今日はデートに行きました。ご飯を食べて帰りました。』じゃ話になりません。
それじゃただの日記です。

歌詞の中には絶対的な核心的要素を持たせる事で、ストーリーとしてメッセージ性が出来上がってくるのではないでしょうか。

恋愛をテーマにした場合のよくある例

恋愛には別れがつきものです。喧嘩もすれば仲直りもします。

ストーリーの始まりは雨でしょうか。雪でしょうか。
晴れている日の登校中でしょうか。
会社への通勤でしょうか。

うっすらと登場人物が見え隠れし、関係性も徐々に見えてきます。

そんな中で日常に変化が起きます。

核心部分の一例として
『なぜ分かってくれないのか』『このままじゃ続かないよね』『でも一緒にいたい』
という心が揺れ動いているようなシーンを描きます。

誰もが経験のある部分であり、聴き手100人中100人が違う恋愛事情を過ごしたと思います。
よくあるよね、なんて思うかもしれません。

そして物語ですから、何かしらの結末を用意しなければなりません。
あなたならどんな結末を描くでしょうか。
もちろん自身の経験から選ぶ方がより具体性があって良いと思います。

『喧嘩しながらもこのまま付き合っている』『別れて次へ行く』『浮気する』

言い方は悪いですが、結末なんてなんでも良いのかもしれません。

葛藤して心の揺れ動く様をサビで歌う。
この部分に聴き手は共鳴する場合が多いのではないでしょうか。

具現化した場面の時間を動かす

さて、先程は恋愛を例にあげました。
物語の始まり『序章』があり『位置関係』『登場物』『核心的な出来事』『思いをぶちまける』『結末』というような流れを組み立てました。

『序章』はイントロ
『登場物と位置関係』がAメロ
『核心的な出来事』がBメロ
『思いをぶちまける』サビ
『結末』大サビかCメロ
なんて構成ができちゃいます。
どんな構成にするかは自由なんです。曲の頭から思いをぶつけたっていいんです。
曲が始まって何か思いの丈をぶつけてるけど、その真相が徐々に分かって行く。
それも面白いですよね。

それではこの物語の時間を動かしてみましょう。
頭の中に浮かびませんか?
ドラマや映画のように映像として見えてくるはずです。

頭の中の登場人物なんですから、好き勝手キャストを選んでも怒られません。

ちょっとずつ音が出てきませんか?
風が吹く映像が見えたらストリングスが聞こえてくるかもしれません。

ピアノの音がポロポロ鳴ってませんか?
足音がリズムになってドラムがなってませんか?
もしかしたらギターの音が先になっているかもしれません。

だんだん物語が進むにつれて演奏が激しくなってきませんか?

思いをぶちまける言葉は、心を想いを燃やしてみましょう。全力投球です。
メロディが聴こえてきませんか?

誰かに想いを伝えるってもの凄く体力が要ります。
ましてや他人なら友達の何十倍も必要です。

カラオケで歌いきった後の燃焼感を感じれるほどの熱量を注ぎ込みましょう。

誰かに提供する曲ならば、その人が歌っている映像を想像してください。
その人が演奏しそうな楽器の音を想像してください。

伝えたい事はいつかなくなる

心の内に秘めたものは、発散したり達成感を得る事で弱まっていきます。
若い頃の方が言いたい事、やりたい事、訴えたい事が山ほどあるんじゃないでしょうか。

まだ自分は若い、青い部分を持っている、言いたいことはたくさんある、永遠に10代だと思えるなら
たくさん曲を書いてください。たくさん苦しんでみてください。

苦しんだ分だけ、後の財産になるはずです。

たくさん曲を書いただけ作り方のセオリーが身につきます。
また、作りやすい方法が見つかります。
知らず知らずに理論も身についてきます。

曲を作るのが楽しくなるかもしれません。

伝えたい事がなくなっていったそのあとだからこそできる事もあります。
誰かに曲を提供すること、依頼を受けることもその一つですね。

伝えたい事があるうちは、まだまだ第一線であり続けたい
だから提供するよりも発信側でいたい。
そういうものだと思います。

まとめ

私は発信側でありたい願望が強かったため、誰かに提供するという概念があまりありませんでした。
そんな伝えたい事が少なくなった時期から、提供する機会が増えていきました。

提供するとなると自分が歌うわけではないので、何を歌いたいのかを明確にしなければ描けなくなりました。
とりあえず作って欲しいというお仕事は苦行です。
使用用途、内容、雰囲気などお決まりになってから作成開始いたします。

曲が作れない人ほど、理由や目的のない場合が多いです。
いつどのような場面で流れる曲なのか、何を歌いたいのかを明確にすることで曲は自然に生まれてくるものだと思います。

『メロディーは自然に生まれてくる』
アーティストが良くいう戯論ではないんです。

曲を作る過程をしっかりと習慣づけてみてはいかがでしょうか。


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なる

音楽と映像と写真と料理とお酒をこよなく愛すフリーランスの作編曲家。 バンドやユニット等のアーティスト活動を経て、フリーランスのクリエイターへ転向。 人生についてあれこれ試行錯誤しております。 お仕事のご依頼はお問い合わせよりご連絡ください。

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